「六当五落」で受験戦争を勝ち抜け!脳科学が明らかにする秘訣!


「四当五落」は本当でしょうか?

今も昔も、受験戦争というのは厳しいものです。
それを勝ち抜くために昔から言われている言葉があります。
「四当五落」
これは睡眠時間のことです。

必死に勉強して、4時間しか寝なかった人が受かる。
ここを5時間寝てしまったら受からない。
いやはや、厳しい世界です。

しかし、これはとんでもない間違いだというのです。
東北医大の著名な教授の著書からの話です。

東大や東北医大には「六当五落」!

この教授は、毎年入学して来た学生に必ず聞くのだそうです。
受験期に何時間寝ていたか?

東北大学の医学部医学科というのは高偏差値で有名です。
超難関とされ、地域で神童と言われていた子もなかな合格しないとか。

そんな厳しい中を勝ち抜いてきた学生達が、夜何時間寝ているのか?
非常に興味がありますよね?

なんと!
夜11時前後に寝ていた学生が8割だそうです!

また、同じ様な調査をしていた民間企業があります。
東大に合格した学生対象に調査したそうです。

やはり同じように、
夜11時前に寝ていた学生が、7割から8割という結果でした。

どうやら、四当五落はただの根性論のようです。
寝る時間を削ってでも勉強する根性を出せ、という意味ですね。

実際は、十分に睡眠時間をとらないと学力が伸びないということです。

レム睡眠で学習内容の定着

レム睡眠の時に脳は記憶の総復習をします。
→詳しくはこちらのブログ記事参照。

脳は、その日あったことを全部夢で見なおすと言われいます。
その時に、必要なものをきちんと記憶していくのです。
記憶の整理整頓ですね。
つまり、これが学習内容の定着化になるのです。

睡眠時間が短くなると、なぜ悪いのか。
それは単純に、記憶を定着させる時間が短いということです。

学んだことが定着しなければどうなるでしょうか?
学力の底上げが難しいのです。

当たり前ですが、受験は一夜漬けで乗り切れません。
きちんと実力として身についていないとダメですよね。

例えば…
夜遅くまで頑張って単語を100覚えたとします。
しかし、三日後に0になってたら意味が無いでしょう。

ですから大切なのは、集中して学んで、夜はしっかり寝ることです。
そして、学習内容を脳に定着させることです。

睡眠時間が短いと、レム睡眠も少ない

寝ている間、ノンレム睡眠とレム睡眠が交互に出てきます。
ご存知かと思いますが、二つの睡眠の復習です。

 ・レム睡眠 … 浅い睡眠。
 記憶の定着化をしている。
   Rapid Eye Movement 〔REM〕の略。
         まぶたの中で目がキョロキョロと動いている。

 ・ノンレム睡眠 … 深い睡眠。

これら二つの睡眠パターンは、普通は1時間半ごとに出てきます。

レム睡眠とノンレム睡眠

上図は8時間の睡眠をとったパターンです。
その場合、記憶の定着をするレム睡眠は6回~7回出てきます。

しかし、6時間しか寝ないとどうなるか。
レム睡眠は4回~5回に減ってしまいます。

これが4時間睡眠だと。
レム睡眠は2~3回です。
ここまで定着回数が減ると、学力低下の影響は大でしょう。

実際に文部科学省の学力調査のデータがあります。
睡眠時間が6時間未満と、6~8時間寝ている子供達の学力です。
比較しますと、明らかに睡眠時間が短い方が低いということです。

しっかり寝ないといけませんね。
子供も早く寝かさないといけませんね。

睡眠時間が長すぎてもダメ

では、睡眠時間が長ければいいのでしょうか?
そうでもないみたいです。
9時間よりも長いと、逆に学力が低下しているデータがあります。

何故でしょうか?
それは良質の睡眠がとれていない可能性があるのです。

それはレム睡眠とノンレム睡眠をリズムよくとれていないことです。
特に深い眠りができないと、疲れが取れません。
ですから必然的に睡眠時間が長くなってしまうのです。

学習内容の定着化には、十分な睡眠時間の確保。
そしてちゃんとした睡眠の質です。

なんだか当たり前の結論になってしまいました。
当たり前なことを当たり前にする。
結局はそれが大事なのですね。

皆さん。今日は早く寝ましょうね!


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